ドイツ、ベルリン在住。 自然界の精霊や動物と繋がるような子供時代を過ごす。幼い頃から人の心の中、特に本人が隠している部分も感知できたため、人間関係に苦労する面もあった。
「普通」に生きるため、10代はそのような能力を使わないようにしていた。大学で中国語を勉強したことから、中国に旅行したことがある。その旅行中、一人の中国人シャーマンと出会う。
彼はラオスとの国境エリア出身の少数民族で、Umaに会うなり「君はシャーマンだね?」と彼女の才能を見抜く。その出来事をきっかけに「本来の自分」として生きることを決意。
中国人シャーマンは、Umaに自国でシャーマニズムを学ぶよう伝えたため、すぐにドイツに戻り、4年間シベリアでシャーマニズムを学んだ最初の師についてシャーマニズムを学ぶ。次の17年間は、別の師につきシャーマンとしての知識と経験を積む。その間にもシベリア、北アメリカ、南アメリカ、アフリカ出身のシャーマンからも様々な教えを受ける。
16年前よりドイツのベルリンでシャーマンとして独立。自分の活動を開始。10年前には生徒にシャーマニズムを教える許可を師より与えられ、現在はシャーマニズムを教えるスクールをベルリンで運営している。
Umaさんとの出会いは、2023年の6月ドイツ出張中に知り合いました。もともとはミュンヘン在住の曼荼羅アーティストに会いに行くための出張でしたが、「ベルリンの壁」に行ってみたかったので、ベルリンにも立ち寄ることにしました。するとベルリン在住のテンプルのお客様から「一緒にランチをしませんか?」とお誘いがあり、一緒にランチをしながら話している時に、そのお客様が長年お世話になっているシャーマンが近くに住んでいるので紹介したいということになり、Umaさんのご自宅を訪問しました。
今年の4月、UMAさんが、ヨーロッパのクライアントさんから日本旅行に誘われたということで初来日。日本で2つのワークショップと個人セッションを主催しました。
その来日中、Umaさんとは長く一緒に過ごす時間がありましたが、今回はあらためてUmaさんについて深くお話を伺えればと思います。
まず、Umaさんのシャーマンとしての能力は生まれつきだとプロフィールにありました。それは家系的に引き継がれた能力なのでしょうか? それともご家族の中でご自身だけが持って生まれた能力だったのでしょうか? また子供の頃は、その能力のために、とても人間関係に苦労されたそうですが、どういったことで苦労されたのか教えていただけますか?
シャーマンとしての能力は父方から引き継いだものです。母方もある程度の能力はあるんですが、サイキック能力という意味では、父方の男性的なエネルギーが強いです。
私は子どもの頃から人が必要としているものを全て見ることができました。私は「ホイール・オブ・ライフ(Wheel of Life)/人生の輪」というスピリチュアルネームを与えられているんですが、これは仏教的な視点でいうと、どこにエネルギー不足があるのか、どこに進化をもたらす必要があるか。そういった情報をすべて見ることが出来ました。
子供としてはすごく複雑な状況でした。なぜなら、人が隠そうとしているもの、隠したいもの、羞恥心や秘密が分かってしまうのです。喩えるなら、汚れた下着のように他人からは隠しておきたい秘密などに私の意識が反応して、子供にはそれがタブーなのかどうかが分からないので、表面上に出してしまうことがありました。そのため、大人や周りの人から心地良く思われない。むしろ不快に思われていました。あるいは、私自身が誰かの夢の中に入り、別の次元からこの世界に影響を及ぼす・・・。そんな働きかけをすることもありました。
目に見えない世界から物質的な世界に影響を及ぼすというのは、典型的なシャーマニズムです。ドイツではそういうことは全く知られていません。実際、私が親の問題に対して「マトリックス上で直しておいたよ」と言うと、本当に別の出来事になった、ということがありました。マトリックスと言ったのは、大人には分からないと思ったので説明用語として使っていました。けれども「そういのは変だ、変わっている」と心配されたり、不思議がられていました。
そういう風に、変な子供だと親や周りに思われて嬉しい子供なんていませんから、私は自分の能力を押さえ込んで、周囲の空気を読んで「こういう風に親は子供に振る舞って欲しいだろうな」と思う行動を取るようになりました。そういう意味では、すごく日本人と近かったかもしれません。